『ジャナ研の憂鬱な事件簿』(酒井田寛太郎)

【あらすじ】
学園青春ミステリ短編集。ジャーナリズム研究会、通称「ジャナ研」の編集長・工藤啓介は、先代の部長の卒業後、唯一の部員として孤独にそして気楽に学校新聞を運営するつもりだった。しかし、ある日の放課後、山盛りのノートを抱えて運ぶ美少女・白鳥真冬を手伝ったことがきっかけで、その孤独な活動は終止符を打たれることになる。

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【読みどころ】
・キャラクター全員のキャラが立っていて、読んで好きになれる。
・青春ミステリとして王道の謎解きを提供しつつ、謎解きをキャラクターの魅力に奉仕させることに成功している。
・静かな推理シーンからアクションシーンまで文章のテンションを使い分け、小説全体の雰囲気を形成することに成功している。

【感想】
面白いっ! キャラクターが誰も彼も魅力的で、謎解きが回を重ねるごとに次第に深みを増していくところはテクいですね。続刊もあるとのことで、全てが終わったらこの続きも読みたくなるほどでした。たぶん、研究のために今後も何回か読み返すことになると思いました。

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