『苦手からはじめる作文教室──文章が書けたらいいことはある?』(津村記久子) #読了
今すぐに役立つかなと思って読んでみたものの、もっと若い子向けの本かしらね。作文をするための心得集といった感。
実際的には、「書き出し」に関するテクニック──情報量をゼロから徐々に増やしてみる、捻った書き方をしてみる、ゼロ文目を作ってみる、などは明文化されると便利なのがわかる(私自身も使うテクニックではある)。それはそれとして、津村節の具体例が示されるのだが、抽象化されたテクニックからは隔絶した高度なものに見えた。