下西風澄, 小石祐介「哲学とファッションをめぐるリアリティ」 | ÉKRITS / エクリ
ekrits.jp/2024/10/8559/

"西洋社会で仏教への関心を象徴するカルチャーアイコンがダライ・ラマなんですが、彼への関心もファッション的な側面があります。\

フランスの現代思想がファッション的に消費されているのは当時から今もまだ続いているけれど、東洋のカルチャー好きには仏教がファッションの一部として消費されています。

自分はコミュニティのなかでまわりの人たちと違う、とメッセージングするための隠喩に使われている。"

シグナリングでしかないんよねぇ洋の東西ともに。

”第2次世界大戦でヨーロッパが荒廃したあとに、アメリカが経済力を持って学者やアーティストを自国に呼び集めたりすることで、
アートの中心をパリからニューヨークに奪還する動きをしていましたね。

これは歴史と伝統のない新興国アメリカが
ヨーロッパへのコンプレックスの埋め合わせとして絶えずやり続けなければならない仕事です。

つまり、
「俺たちは単なる成金じゃないんだ」ということを
言い続けなければいけない。

そうでなければ、
アメリカは暴力と欲望だけしかアイデンティティを持たない
「動物」へと帰してしまう可能性があって、それを常に恐れている。

だけど、それを逆にフランスも利用しているってことですよね。”

ekrits.jp/2024/10/8559/

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”戦後の日本では、アメリカが米軍の駐屯基地を作ったときに、軍事的なコントロールだけでなく、キャンプの周辺でジャズやロックを流して、映画館を作っていた。

石原慎太郎は、青年期に米兵に殴られたという傷を持っていたし、
村上龍はロックとコカ・コーラでアメリカを知ったと話していました。

戦後の直接的な統治という状況もあって、日本にとってのアメリカの威光はかなり身体的だったはずです。

それに対してヨーロッパは、歴史的に教養とか文化という形で、
知的な占領政策みたいなことを高度にやり続けてきたんだと思います。

今のSDGsもそういった物語の覇権性の先にある話だし、
アメリカの軍事・経済的な強さに対して、
ヨーロッパはナラティブの強さを持っているということなんでしょうね。””
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