林俊雄『スキタイと匈奴 遊牧の文明』
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211870
ミカエル・ロストフツェフ『隊商都市』
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480098788/
香山陽坪『砂漠と草原の遺宝』
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000360010
中近東〜アジアの移動型民族の歴史をざっくり知りたいと思い。あまり馴染みのない文化なので興味深いが、初出が古めの本ばかりだったのもあって読むのが大変だった。ほぼ斜め読みであまり頭に入ってない(´ー`)
古代文明や遺跡の発見や研究には欧米の学者や冒険者がかなり貢献をしているが、それは同時にその土地から遺物を略奪する側面もあったことを改めて思う。高度な金細工の技術で知られるスキタイの墳墓には、貴金属がほとんど残っていないことが多いという。大抵は盗掘のせいだが、盗まれた一部はヨーロッパに持ち込まれ、鋳潰され新たに金細工の装飾品となり流通したという話に文化の蹂躙を感じた。