永井豪の『バイオレンスジャック』はでたらめ極まるめちゃくちゃな漫画で、その作中で冒頭発生する関東地獄地震という地震の規模がマグニチュード8.9。この結果として関東南部に無法地帯が生じる。大正関東地震(関東大震災)がマグニチュード7.9だったので1くらい上げておけばいいや、と適当に決めたと思われる。しかしその後東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きてこのマグニチュードが9.0から9.1。実際にマグニチュード9.0の地震が発生するとそもそも無法地帯とかやっている余裕すらなくて、さっさと結束として対処しないとどうしようもない、ということがわかった。
なお本年元日の令和6年能登半島地震で永井豪記念館が焼失した。『デビルマン』で人類を滅亡させたり『バイオレンスジャック』で関東を破滅させたりしていたら自分の名を冠した博物館が焼け落ちたでござる、という、なんかこう、そういうのってあるよな、という感じだ。