そもそもなんで著名人やタレントがインスタ使うかというと、「漂白されたもの」というのは炎上しにくいからという面がある。メッセージ性が薄く(日本は特に)、内容としては「ハーイ」以上の意味はほとんどない。しかしcommerceにとって「ハーイ(露出)」というのは非常に重要。
キラキラ=commerceぽいというの、著名人やタレントの投稿は事務所やら代理店やらが入ってるからそうなるのは当然なんだけど、それを一般人が真似ようとするからSNSの雰囲気もだいたいキラキラになっていく。
極言すると「キラキラ系のSNSというのは代理店(commerce)が作っている」。
そういうSNS──素人が参加できるファッション誌みたいなもの──が大量に人を集めるのは、やはり「キラキラという体裁でさえあれば、そこの一員として認められる」というハードルの低さにあるのかもしれない。
自己表現や自分の文章スタイル、独自の意見(屁理屈、極論含め)、そういったものを「ハードルが高い、鬱陶しい」と捉える人たちにとって、それっぽい写真と短いキャプションだけで参加できるSNSというのはかなり気楽な感じがあるだろうし。
QT: https://fedibird.com/@wetfootdog/110671196517982816 [参照]
翻ってTwitterというのは"自己表現や自分の文章スタイル、独自の意見(屁理屈、極論含め)"な人たち、"居酒屋でソースのラベルを読む人"(どこかから引用)たちの場所なわけで、「なにか言ったり、読みとったりしたい人たち」であって、「キラキラしたなにかの一員になりたい人たち」ではないのだろう。
「なにかになりたい、なにかであると思ってる人たち」と「キラキラしたなにかの一員になりたい人たち」、この違いは大きい。
そういう意味で言うとThreadsはその中間(というかキラキラ側にあった柵をとっぱらった)なので、双方にとってあんまり居心地のいい場所にならんのではないかという気がしたのであった。
(となると運営側からの調整がおそらく入るだろう、もちろんcommerceになるほうに)