麻布競馬場氏が「意識高い系」を積極的に総括しようとしているのも、僕自身が氏の露悪を苦々しく感じつつもウォッチし続けてしまう大きな理由である。あのムーブメントは何だったのか。
他方、今回購読した中で書き手の世代がやや下るように見える「リミナル」(執筆者のひとりふじちゃさんとDiscordで繋がってるご縁もあり)には、「テン年代的なもの」との隔絶を感じた。
マッチングアプリ、陰謀論、歴史修正主義…、主題化されるテーマの根はテン年代に準備されつつ、テン年代を活動の舞台とした人々の主題としては前傾化してこない。それは何故か。
私がいまも公私にこだわっているもの、それはテン年代に置き去りにされてしまったものではないか。