自宅の軒先に茅と藁で作った梯子をかける。これを「願返し(願戻し)」というらしい。僕は初めて見たのだが、しつらえた人たちもなんと誰もその正しい由来を知らなかったので調べてみた。故人が今生の死をもって改めて仏様の元で修行を始めるにあたり、生前あちこちの神様に願をかけてきたことを清算しますという誓いの証のために茅と藁の梯子を軒先に吊るしておく。そして、出棺後に故人と血縁のない者がそれを切り離して撤去する。つまり故人はこれから仏になるのだから二度と今生の家には戻させません、退路を絶ちますという意味の呪詛的風習なのだそうだ。
いま、家族揃って東電に対して呆れ果てている。原発事故の中間指針第五次追補に伴う追加賠償請求の書類が半年以上経つのにいまだに届かない件を問い合わせたら「郵便局に発送手配はかけてあるのですが申請が多いため遅れていると思われます、来月には届くかと思います」だと。奴ら郵便局のせいにしているが、これ明らかに嘘。うちのあたり、すでにひと月前に届いている世帯がいくつもある。過去に東電にクレームしたことのある世帯には早く届いている。被災者に高齢者が多いことを見越して引き伸ばし策に出ているのだ。原発事故の賠償が"蕎麦屋の出前"扱い状態。完全に東電は被災者をナメ腐っている。本当に一切信用ならない。
大阪と和歌山のMIX。ふぐすま県在住の 地球人。