また学祭の季節。母校の学祭、かつては完全に学生が主役、すべての主導権は学生の実行委員会にあった。それはなんと言っても創立者の後ろ盾があったからこそで理事会のつけてくる予算緊縮指針や綱紀指針のようなものに徹底的に抗うのがデフォルト。その時の金看板は「本学はどこまでも学生主体」という建学の理念だった。学生の自主性を尊重しない教職員は去れというほどの空気感があった。しかしどうやら昨今は違うらしく、学生自治会もクラブ活動をまとめる学友会もすっかり当局側の御用団体となり、自由闊達な空気はすっかり薄まってしまったと聞く。そしてそのような圧力をかけ続けているのが他でもない、母校のOBOGたちなのだ。口先でどんな思想を掲げていても原点を忘れたら人も組織もあっという間に瓦解する。その見本のような存在になってしまった我が母校。今ではただの5流大学である。