未曾有の人災である原発事故で露わになったのは、この国の為政者たちの自信のなさ、責任感のなさです。だからこそ安全と安心をすり替えることだけに文字通り必死になってきたのですよ。安全と安心は似て非なるもの。まったく違う話なのに安全を保証出来なくなったことを正直に表明することを拒むのを大前提にしたからひたすら安心を強調するしかなくなってしまった。だからどんな言説も信用されなくなってしまった。すべては為政者たちの逃げる姿勢に端を発している。