画家で文化勲章受章者・野見山暁治さん死去、102歳…慰霊美術館「無言館」の顧問も(読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5504ddc59a0e6e244defa7a9295df2ea224603d?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20230626&ctg=ent&bt=tw_up
野見山暁治(1920〜2023)。個人的には2003年の東近美や一昨年の髙島屋での個展に接したことがありますが、《現象を超えて在るもの。事物の発生であり、原初の姿。それを色彩と線によって捉えようとする探求が、野見山の画業のすべてといえます》(←その髙島屋での個展のフライヤーより)と評される「事物の発生」や「原初の姿」が、しかし諸イメージが生成する空間性に結びつかないまま画面上で色彩と線に還元されて描かれているところに震撼したもので。これは単純に老いたからとかそういう話では、決してあるまい。
しかしそれにしても、良くも悪くも日本でしか成り立たない〈西洋画〉なるものの時代がこれでまた一歩遠ざかった感があります……
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