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『大大阪モダン建築』など、大阪の近代建築に関する著書の多い三木学氏による「大阪の日本画」展評。この展覧会、当方も前期は見に行きましたが、大阪はどうしても「文化・文物の一大「「「消費地」」」」というイメージが強いから、文物の生産地でもあることは──同じ関西でも京都に(京都市立芸術大学を筆頭とする美大などによって改めて近代的に制度化された)確固たる画壇が形成されてきただけに──確かに覆い隠されがちではあるわけで、そんな通俗的イメージに対するカウンターになっているかなぁ思った次第。出展作の中に江戸後期以来エスタブリッシュ層の嗜みとなっていた南画や「船場派」(←要するにインテリアアート)が多かったことについて《その意味では、矛盾ではあるが、近代という時代から外れたところに大阪の日本画の可能性はある》というのは、言い得て妙。

忘れられていた大阪の日本画と船場の生活の歴史「大阪の日本画」大阪中之島美術館 三木学評 etoki.art/review/5890

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