途中まで読んでた木曜殺人クラブの3作目を再開してるんだけど、やっぱりコニーとイブラヒムのセラピーのくだりは全部が最高だし、あと序盤にも出てきてた実在するビルの間にあるプール、最初に登場した時はそのプールに何の感慨も持たない人視点の章だったのでこっちもふーんて感じだったが、今回はエリザベス&ジョイスの章で、エリザベスは別に…って思ってるけどきっとジョイスは喜ぶだろうなとも思ってて、案の定ジョイスは大はしゃぎしてるので、わたしも思わず「えーあのプールわたしも見たい!!!」って思わされる。こういうとこがほんとこのシリーズ最高に好き…

木曜殺人クラブ、とにかく大好きなので毎回読んでる途中でもったいなくなる。今回ももったいなくなり、途中で1作目&2作目を読み返したあと、3作目を再開した。あと、今秋刊行予定の4作目"The Last Devil To Die"も予約した。

ロン(元労組の活動家)が今いい感じになってる女の人(ヘアメイクさん)にマッサージに連れてかれて、ギャングに「お前が殺したのか?」と話を聞きに行った時よりも怖い、若い頃アーサー・スカーギルと一緒に警察のバンに押し込められた時の方がまだリラックスできた、って言ってて最高。
しかもさあ、結局のところすごくリラックスできて身体も軽くなったとはいえnot his thingではあるし、それに全体としてユーモラスに描かれてるけど、それでも明白にいわゆる「男らしさ」を持つ男性が癒しを得ることは「男らしくない」みたいな価値観にヒビくらいは入れられるかな?みたいな描き方で、そういうところも好き。

"The Bullet That Missed"、読み終わった!いやー楽しかった。元からリアリティは最低限ではあったけど、今回さすがにちょっと調子に乗ってない?wと思う箇所がいくつかあったけど、あと、これは元からだけど実社会に根ざしたカップルカルチュラルなところがあって、ただそれはシリーズ全体が友情をテーマにしているのでまあいっかと思ってもいるのだけど、そういうところは気になりつつもやっぱり最高に楽しくてかわいい。
ヴァイキングが皆を殺しに来る最初のクライマックスも、マネーロンダリングビジネス業界を例に取り、人間含めた寿命あるすべての生命の有機的な新陳代謝の営みについて、「いずれ死ぬことはそう悪くないことだよ」と語りかけてくる最高の盛り上がり。
最近のミステリの終盤に何度も盛り上がりを作る構成も奏功してて、「えっ?」「あっ!」「えっ!?」みたいになれて楽しいんだけど、それだけでは終わらない現実の苦さや重さが残るところ、でも常に優しさがあるところが良い…。
ところでヴァイキング、老人がメインの話の中で若者扱いされてるけど実際には中年とかなんでしょ、みたいなイメージでいたら、私の妹と同い年でヒーッてなった。いや実際にはドナとかコニー・ジョンソンも多分同世代なんだけど、生年月日出てくるとおおってなるじゃん

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「木曜殺人クラブ 逸れた銃弾」も改めて邦訳で読み終わった。優しさと苦さとユーモアと希望があって、いまいちに思うところもあるけどそれでも愛さずにいられない好きなシリーズ。次作"The Last Devil to Die"も楽しみ。

"The Last Devil to Die"読みはじめたけど、今回いつものプロローグから泣いてしまった…人生…

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