"The Bullet That Missed"、読み終わった!いやー楽しかった。元からリアリティは最低限ではあったけど、今回さすがにちょっと調子に乗ってない?wと思う箇所がいくつかあったけど、あと、これは元からだけど実社会に根ざしたカップルカルチュラルなところがあって、ただそれはシリーズ全体が友情をテーマにしているのでまあいっかと思ってもいるのだけど、そういうところは気になりつつもやっぱり最高に楽しくてかわいい。
ヴァイキングが皆を殺しに来る最初のクライマックスも、マネーロンダリングビジネス業界を例に取り、人間含めた寿命あるすべての生命の有機的な新陳代謝の営みについて、「いずれ死ぬことはそう悪くないことだよ」と語りかけてくる最高の盛り上がり。
最近のミステリの終盤に何度も盛り上がりを作る構成も奏功してて、「えっ?」「あっ!」「えっ!?」みたいになれて楽しいんだけど、それだけでは終わらない現実の苦さや重さが残るところ、でも常に優しさがあるところが良い…。
ところでヴァイキング、老人がメインの話の中で若者扱いされてるけど実際には中年とかなんでしょ、みたいなイメージでいたら、私の妹と同い年でヒーッてなった。いや実際にはドナとかコニー・ジョンソンも多分同世代なんだけど、生年月日出てくるとおおってなるじゃん
「木曜殺人クラブ 逸れた銃弾」も改めて邦訳で読み終わった。優しさと苦さとユーモアと希望があって、いまいちに思うところもあるけどそれでも愛さずにいられない好きなシリーズ。次作"The Last Devil to Die"も楽しみ。