オルガン研究という日本オルガニスト教会の機関誌に大林組の初代の息子のオルガンビルダー(情報量多すぎる)が「サント・クロチルド聖堂のオルガンはセザール・フランクの趣味で古典的なセッティングにされていた、カヴァイエ=コルは自薦オルガンリストに入れなかったしあんまりよくは思っていたのではないか」と書いており、まあ当時の人のフランクのオルガン評もそういう感じではあって(ピアノの人の弾き方だよねえ、みたいな)、事実このページの代表作欄にも当該聖堂のオルガンは書いてないし、あとサント・クロチルド聖堂のオルガンも後世の人が改造しまくっているので実はカヴァイエ=コルのオルガンを体感しに行くぞという目的からするとちょっと微妙にズレている。という事実を知りました。
5年前の旅行でサント・クロチルド聖堂のコンサートを聞いたときにはカヴァイエ=コルについてそこまで知らなかった。この題材に取り組んでみようと思わなければわからなかったことなので、改めて向き合う機会になってよかった。(あと「オルガン研究」を見つけて教えてくださった藤見さんに感謝……)