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培養ポッドから生まれた純組織のライ19歳(殲滅編) 

僕のタイミングで。
組織の中で一番力を持った人間。それの前に立ったバーボンは、自らの首に短刀を当て続けている。少し動くだけで刃先が彼の皮膚を裂いて、そこから血が滲み出る。真っ直ぐに前を見つめる少年を、クリスタル製のシャンデリアが見下ろしていた。
ライは天井裏で銃器をセットし、ひたすらに伸びた銃弾ベルトを確認する。だいたい1000発、1秒間で終わらせる。開始の合図はバーボンが。

言葉を交わし、相手が最大限油断したところで彼は踊るように刀を閃かせる。雨のように銃弾を降らせたまま、ライは天井から飛び降りる。粉塵が舞う中、崩れる壁からバーボンを守らなければ。
ふわりと舞う長い黒髪が目立って何者かの的になっている。どこから狙われているのかわからない。
「チッ」
「ライ!動くな!」
突如視界に現れる螺鈿の意匠。美しい刀紋が彼の長い髪を両断した。
「崩れる…」
煙に巻かれて視界が利かない中、短刀が飛んで来た方に向かって走る。体当たりしてそれを抱き抱え、弾丸で割れた窓から外に飛び出した。
人間のようでそうでない、強化された亜種。普通なら決して助からない高さも、世界で二人だけは耐えられる。
崩壊する建物に潰されないように、ライはバーボンの手を取ってその場を離れた。

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あと700字くらいで殲滅したい(無理では…?)

培養ポッドから生まれた純組織のバーボン16歳(殲滅編) 

作戦変更は命取りになる。
ライトマシンガン、マシンピストル、手榴弾。予備のマガジンは腰に巻くタイプのホルダーに取り付ける。
武器を積んだトラックの中で、ライは忙しなく手を動かす。
二人で何度もシミュレーションをした。考えて、考えて、それでも最終的にはこれしか勝てる見込みがないと判断した。ーバーボンを囮にする。
ライとバーボンが抜けて、特にバーボンという莫大な金になる予定だった個体を逃がしてしまい、その後弱体化し始めた組織。だが飛び抜けた戦闘力と洞察力を持った幹部は未だボスに忠誠を誓っている。
バーボンは金になる。組織は彼を傷つけたり、ましてや殺したりはできないのだ。バーボンを捕らえようとそっちを向いた瞬間に、全てを終わらせる。
バーボンが持つのは螺鈿の細かい装飾がなされた短刀だけ。
「怖いか?」
「怖くない」
長い髪が銃器のストラップに絡んでいる。バーボンは彼の黒髪を掬って、そこに慈しむようなキスをした。
「僕が髪を結んであげます」

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培養ポッドから生まれた純組織のライ19歳(殲滅編) 

正面突破は愚行だ。混乱に陥れよう。
研究所が全焼したという情報が組織で一番力のある人間に届いた頃、ライとバーボンはビルの屋上にいた。
「風向変わらず、風速2メートルへ」
構えたスナイパーライフルから発射される弾丸は、1000メートル以上離れた場所にいた組織の構成員を次々に仕留めていく。血を噴いて倒れた人物の様子を見に来た構成員、それを見に来た構成員。
とにかくボスに行き着く前に全体の戦闘力を削がねばならない。
「風向が変わる」
双眼鏡片手に小さなラップトップの画面を覗き込み、バーボンは必要な情報をライに伝える。
警戒しているのだろう。建物の影にいるのは幹部級だ。発射角度を変え、僅かな隙間を狙う。
「ライ」
いつの間にか大人の声になった、その甘い音に乗せて撃つ。
「バーボン」
オールクリア。決して外さない射手は、彼が信仰する神の名を呼び、その眉間に感謝を表すキスをした。ほう、と息をついたバーボンは熱に浮かされたような表情でライを見る。
「興奮したか?…でも、まだ。もう少しの我慢だ」
さっきまでトリガーを弾いていた左手の人差し指は、優しい仕草でバーボンの目の下を撫でる。目を細め、期待に震える彼の頬を見ていた。

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レモンの皮🍋fedi さんがブースト
レモンの皮🍋fedi さんがブースト

培養ポッドから生まれた純組織のバーボン16歳(殲滅編) 

下調べは入念に。行動は大胆に。
まずは僕たちが生まれた場所。「人間を造る」研究所を訪れた。今は稼働していないその研究所は、それでも今までの実験データや研究の成果が書籍として、またはサーバーに大量に収められてそこにあった。
「全部、燃やすの?」
「ああ」
バーボンはデスクの上に乱雑に置かれていた研究成果を示したレポートを手に取った。人間と同じ細胞から造られた僕たちは、それでも人間とは違う生き物だ。きっともう、この世界にはたった二人しかいない人間の亜種。
そもそもこの場所を破壊しようと提案したのはバーボンだ。
「僕にはライがいるけれど、もし新しく造られた個体が独りぼっちじゃあ、きっと孤独で苦しいだろうから」
俯いてそう言うのにライが同意した。
時限式の発火装置を数ヵ所に置いて現場を離れる。
二人は何も言わず、ただ力を込めてお互いの手を握る。生まれた場所を失くした彼らは振り返ることもなくその場を後にした。

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培養ポッドから生まれた純組織のライ 19歳(殲滅編) 

この国でも有数の大きな港湾。夜中に突如発生した大規模なシステム障害のため、荷役の積み降ろしや検査が一時停止する事態となった。処理に追われる港湾職員の傍を、1台の大型トラックが行き過ぎる。
車内ではバーボンが助手席から窓の外を見ているが、窓に反射するその表情はどこか不安げだ。
「僕、今でも少し後悔しています。自分一人じゃ何もできないのに、あなたを焚き付けるようにして組織から逃げ出した。追われて、追われて、それでもあなたの手を取って。僕は、いつか報いを受ける」
因果応報。知ってる?バーボンは呟く。
もしも因果に報復されるなら、それは俺の方だろうとライは思う。守ってやると言いながら、その実、頼れるのは俺しかいないとまだ幼い心に植え付けて、決して離れないように誘導する。
情操が未発達なのかもしれない。執着ばかりが先立って、彼の平穏で幸せと感じる生活の中に自分が組み込まれないことが許せない。
「このミッションが終わったら、二人で暮らす家を借りよう」
外を眺めていたバーボンが振り返ってライの目を見る。真剣な顔をしていた彼は次の瞬間にはクスリと笑った。
「何だか不吉な伏線みたい」
「回収されないフラグだ」
目を合わせて笑う。全ての憂いを晴らしに行こう。

ライバボはお城で開かれる仮面舞踏会で踊ってるのも似合うし、夜の埠頭の倉庫で作業してるのも似合うし、ボロボロのすきま風だらけの小屋で薄い毛布1枚で夜明けを待つのも似合う…

ライはバボちゃんの年齢読み違えてて、子どもだと思って接してた…とかそんなことないか

語尾に「だよ」ってめちゃくちゃかわいがってるやん

「狩るべき相手を見誤らないでいただきたい」
「もちろんそのつもりだよ、バーボン」

もちろんそのつもりだよ、バーボンの「だよ」って何?(発作)

わかるよ……零くんから見た赤井は宇宙だよ🌃

ライの爪を短く研いで「よしっ」っていうバボちゃん

最近きれいに爪伸ばせてた(当社比)けど明日運動会だから短く切るよ🙃

ライバボ 

ライバボちゃんが夜中→朝までキナ臭い仕事しててさ、やっと決着つけて日の光を眩しく思いながら帰路歩いてると、お城みたいな外観の結婚式場の庭園で新郎新婦と招待客がキャッキャ言いながら何か楽しそうなことしてて。バボちゃんは(僕が手を汚して守ってるこの国でちゃんと幸せになってる人がいるんだな)って感じながらぼやっと見てるだけなんだけど、ライはそれが気に食わない。ライはいつかバボをこの組織から抜けさせようと考えてるんだけど、抜けさせた結果無害などこぞの女と結婚するつもりならずっと手元に置いておこうか…とか考えてるといい
そういうちょっとしたきっかけで自分のバボに対する執着を自覚していって、最終的には何があっても逃してなるものか。ってなるといい

ライはバボと二人でいるときは特別悪ぶったりせずに、本来の赤井秀一が表に出てたらいいなーと思ってる。好きな子、気に入ってる子扱いする😊

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