培養ポッドから生まれた純組織のライ 19歳(殲滅編)
この国でも有数の大きな港湾。夜中に突如発生した大規模なシステム障害のため、荷役の積み降ろしや検査が一時停止する事態となった。処理に追われる港湾職員の傍を、1台の大型トラックが行き過ぎる。
車内ではバーボンが助手席から窓の外を見ているが、窓に反射するその表情はどこか不安げだ。
「僕、今でも少し後悔しています。自分一人じゃ何もできないのに、あなたを焚き付けるようにして組織から逃げ出した。追われて、追われて、それでもあなたの手を取って。僕は、いつか報いを受ける」
因果応報。知ってる?バーボンは呟く。
もしも因果に報復されるなら、それは俺の方だろうとライは思う。守ってやると言いながら、その実、頼れるのは俺しかいないとまだ幼い心に植え付けて、決して離れないように誘導する。
情操が未発達なのかもしれない。執着ばかりが先立って、彼の平穏で幸せと感じる生活の中に自分が組み込まれないことが許せない。
「このミッションが終わったら、二人で暮らす家を借りよう」
外を眺めていたバーボンが振り返ってライの目を見る。真剣な顔をしていた彼は次の瞬間にはクスリと笑った。
「何だか不吉な伏線みたい」
「回収されないフラグだ」
目を合わせて笑う。全ての憂いを晴らしに行こう。
スコッチは普段調整役というか、仲悪かったり機嫌悪かったりする関係者に話しかけたり話聞いたりしてまとめて、結果ミッションが成功するみたいな能力があるといいな。それができるってことはその関係者(組織の構成員)から一目置かれてるってことが大切だからそれなりに頭もキレるし、誰よりも先にターゲットに接触して「俺が仕留めた」みたいなこともしたのかもしれない(実際は公安で保護してたらバク上がりするわたしが)
@veryyammylemon のもう一つのアカウントです。成人済み。文字書き
優しくて甘くて、ちょっっっとだけ苦いライバボが大好きです
こちらは全年齢でやっていきます。よろしくお願いいたします