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『ペパーミントソーダ』なんとか駆け込めた!かなりよかった。甘酸っぱ系ではなくてピリリと辛くておかしい映画。13歳と15歳の姉妹の主に学校、ときどき父母周り、の1年のスケッチなんだけど本当にスケッチに徹していて、断片の連続。エピソードを広げてない、けど全部伝わる。カメラワークも面白くて、突然すっと引いて校庭と校舎を離れて見るような視線が挿入されるのとかよかったなあ。

特に下の子のアンヌ(どちらかというとこの子の視点が多めだけど)がすごい「こども」だったのがよかった。13歳って自分たちはそこそこ大人なつもりでいるんだけど、全然そうじゃない!そして思春期初期のエネルギーがとぐろをまいているのでワヤワヤ具合がもう大変な状態なんである!あのひょろ長い体つき、膝から足首までのまっすぐな線が完全に「こども」!その脚に学校でみんなが履いてるから自分もストッキングを履きたがる、ああローティーンのこの感じ!お姉ちゃんもお姉ちゃんで15歳なりの精一杯にはやっぱり限界もあって。学校という体制にはちゃめちゃで抗う仏映画の伝統とは響き合いつつ、しかし先生側の描写も単純じゃない、何しろスケッチなので正直なのだ。

アルバムの中に残されている写真と写真の間に流れている時間を動かすことが映画なんだなーって思ったな。良い映画だった

アルバムの中には残ってないものを再生する、ってザ・バイクライダーズもそうだったな。私はそういうのを映画らしさと感じるのかもしれない

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