何かをしながら別の何かをせずにいられないタイプの人だと身体の動きを思い返せば常にそうなのとかすごいコントロール力だよね。日焼け止めを塗りながら歩く登場。友達の声に相槌をうちながら横の会話の方を聞いている。タバコを吸いながら自転車に乗る。甘いのとしょっぱいのうれしー。マルチタスクなわけではない。何かひとつだけ強く欲望して突き進んでるわけでもない。選択したくない。ふたつ以上が必要なだけ。若い女子の話として自意識のほうにいかず「困った人が困っている」話をただそれだけに描かれてるの自体が珍しいので、そこは素直に賛。当たり前の「にんげん」である苦労の話だと思いました。ただわけのわからなさに何かしら背景があることは美点とも欠点とも取れる気がする。
すごくパワフルで魅せられるとこもあるけど、私はだいぶ前に通り過ぎすぎた景色だからかそんなに好きではない、枠かなー。デュオもすごい映画だとは思うけど、好きかどうかといわれると迷うしなー