見る前にどうかなー?と思ってたというのはコメディが難しくならざるをえない世界線を生きてる…と思うからなんですけど、今作は良い意味で少し前っぽい(オープニングがシザーシスターズですからね、そのくらいの前さです)笑いの感覚でつくられてる気がした。いじけたとこがないしフェミニストコメディにも向かわない。しかしガワが変われば当たり前に描かれるものも変わるので古くはない。これだから色んな人が出てくるアメリカ映画が楽しいのだよなー。なんてことを語るような映画でもないのですが。
基本的に言葉で笑わせる話でありながら最終的に前振りの回収をフィジカルにやって感動させるとこがうまくいってる。「いいのかそれは」は微妙に残るけど、全体には綺麗に律儀に回収してまわれてたんでは。「これでいいのだ」の鷹揚さが感じよかったです。