『ハハハ』を見たのですが(ホン・サンス2本め)くだらないともちがうな、どうでもよすぎて、かなりおかしかった。まだ飲むんかい!がひたすら続く2時間、男女6人恋物語withユン・ヨジョン先生!「男ふたりが飲んで喋ってる」形式を使ってこういう結構生々しくキモい夏の恋バナ(基本的に恋はキモいものだと思うので…)が「そういうことがあってもおかしくなさ」として立ち上がってくるのすごいね。観客だけが知っている、をフックにして引っ張ってないとマジでどうでもいい話になるところ、この形式をとることで「まあそんなもんさな」な着地にしてるのがお見事だと思いました。喋ってる人間は知るよしもないこと、という「外側」が映っているのが面白い。話している内容と一致しているわけではない、謎視点。
長回しが目的というよりただひたすらグダった人たちの「感じ」の醸成に貢献している感じなのおかしい。シグニチャの謎ズーム(なんだこれってとこで変なズームがくるの、あれは話を聞く時の身を乗り出す感覚だろうか)がマジで謎なのもおかしい。なるほど確かに「街の上で」だし、スワンバーグ。だらしない男たち(まともに働いている様子がなく、女の人にイイナア…とフラフラしまくっている)の話ではあるんだけど、女もたいがい変なので、これくらいみんなが妙ならOKOK