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『幸福なラザロ』がなんとも不思議面白映画だったので戸惑いつつも、この「どのように在ることが正解な話なのかまったくジャッジできない」感じは良きだな…もちろん「こうあってほしさ」をスパンと射抜かれるのも気持ちいいのだが、私の今の感覚にジャストになるというのはよほどでないと難しいわけで、「どこにいくんだこれ」になってくれるのは嬉しいものだ。

アドリアーノ・タルディオーロの身体の表情がとても素晴らしい。天使の塑像の顔、厚い胸板、シャツから除く胸毛、どっしりした腰まわり、ふんわりした声、てくてく歩く姿の絶妙なこの世の外の人らしさ。監督は彼を発見した瞬間にこの人しかいないと思ったのではないか。

『天空のからだ』は背景を知らないとわからない要素がそこそこある映画だったけど、こっちは宗教とかイタリアの農村部の状況とか労働者と移民の歴史とか要素が色々入ってるわけだけど、多分そのあたりはそんなに知らなくても大丈夫だと思う(私がそうなので)

いずれにせよエリエリレマサバクタニの話ではある。が、それが言語によってというより身体や物体、具体でガシッとやってくのが骨太でいいですね。あの落下とかすごくね?

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