フォロー

Apple TV+で『オン・ザ・ロック』見たよー。ソフィア・コッポラが割と真面目に「お金持ちで人たらしの父の娘であること」の心地よさと「さすがにこの年でお嬢さんやってるのもなー」に向き合っている気がした。昔ながらの父と今の人な夫の間でうろうろする話そのものはそんなに好みではなかったけども、興味深く見られた。金に困らない人の退屈ではあれど、ロジックがちゃんとしてる。

感じのいい感じの悪さ(ラフでコージーなスタイリングはファッションで武装しなくていい立場の2世特権的なんよね。とーちゃんはいつもパシッとしてるし、夫もスーツ着用のお仕事だ)は相変わらずなんだけど、ブリングリングあたりからなんかグッと抜けが良くなってるよなーと思う。ロボット掃除機が壁にぶつかってはうろうろするとこに心情を託してるようなとこの生真面目さはやはり好き。

「昔の男」である父親のセクシズム…というかジェンダーへの囚われはいつまでもプリンセス扱いされる心地よさと表裏で、その甘ったるさ(2人で食べるアイスクリームパフェ!)は好きなのよねー、と認めてるのは良いなと思った。そしてその感情は捨てなくてもしまっておけばいいのよ、をアイコンを使って具体に落とし込んだのもよかったと思う。誕生日映画だったので誕生日に見られたのもよかったよ。

ソフィアコッポラ、長らく私の周りでは嫌われ方がすごかった(乙女カルチャー文脈でも金髪美少女フェチのパチモン認識してた人も多かった印象、ニナミカ的に。普通に好きーって人たちと知り合ったのは2010年以降)。批判理由も当然のとこもあったとはいえ、不必要に持ち上げられて不必要に好かれて嫌われて、でもまあそのあたりこそお嬢さん力の凄みというかメンタル強いというか、発展的に真面目に現在地の仕事を続けてる人、という印象

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。