『ほつれる』面白かったー!本当に「ほつれる」だった!私タイトルどおりの映画好きなのよー。オチの付け方どうするのかなと思ってたら情報の明かし方がとても良いタイミングで出てきます

堂々たる夫婦なるものそれはホラー、という話で、かといって暗い話でもなくあえていうなら「白い」話。音響や微弱スローズームのやだ〜😫な感じもだが、よくまあこれだけ「このタイプの男」のヤバさをえぐってくるわと感心した。私はいまだに自分より若い人たちが不倫を日常化するの不思議な感じがしているのですが、そりゃなー、これはそうなるわ。

地に足つけて地に足のつかない人を描く。「タワマン文学」を「文学」にまでもっていってて(なんかすごく金のある人の金のある暮らし性…慰謝料と生活費出してるだろうにあの生活…という意味での実家を無碍にできなさ…みたいな言外の語り方がやたらうまい)これはなかなかのものでした。生活の打算は当然あって、そしてそれこそ人を削るもので、しかしだからといって決定的ではなく「ほつれ」はそこまでいかないと裂け目にはならない

私はあなたのことを何も知らない、あなたも私のことを何も知らない、なんなら私も私のことを知らないし、あなたもあなたのことを知らない、のがわかってきました。さてどうするのその先へ。

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うち知ってる人は仲良く見えると思うけど(実際割と仲良しではあるよ)でもたぶん日常の中の一部の厭なシーンを切り出したらすごく酷い関係性だなと思う人いるだろうし、ホラーに見えるし、生計を一にする密室の関係性ってそういうもんだと思いますよ。自分についてもそういう距離で生きている人間なので、この映画のぼんやりした感情の行き場のなさに対する突き放さなさ、かといって感情のみにて生きるにあらずの冷静さ、そもそも日常の8割は愛とかなんとかそういう話ではないところで生きてるもんではないです?という距離のある観察性、そこをショットで示せる(うしろあたま!)あたりの巧み、なんか好きな方向性で、とてもおもしろく見ました

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