『"Sr.": ロバート・ダウニー・シニアの生涯』Netflixで。良くも悪くも期待より穏当な感じ、監督がクリス・スミスなのでもっとヤバいだろそれ…なところに踏み込むかと思いきや、そのへんはさらっと。モノトーンの画面もあって割りと落ち着いたタッチの映画が人生で人生が映画、という人たちの随想的なドキュメンタリー。

60年代から破天荒な自主映画で名を馳せた天才肌の父(何しろ本人監督版をセットで作ることでこのドキュメンタリーの撮影を許可した彼の様子は「カン」でしかやってないように見える)の話を撮っていたらむしろ息子の物語(周囲を優秀なメンツで固めて自分が監督として撮る形にもできたと思うが、そうしてないのがロバート・ダウニー・Jrらしい)になるのも自然。

ロバート・ダウニー・シニア監督作は日本でほぼ見られない状況なのでせめてセットで「パトニー・スウォープ」と「Pound」を見られる状態にしておいてくれたらなー、Netflixさん……パトニー・スウォープについてはブラック・イナフでも取り上げてられたわけだし。まあどの映画も全然「正しくない」わけですが、他にも「正しくない」映画いっぱいあるわけだし…(少し画面見るだけでもPTAが多大な影響受けて作品にも出演してもらってるくらい好きなの、なんとなくわかる感じ)

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クリス・スミスってNetflixで最も成功した監督のひとりではないかしらん?Netflixドキュメンタリーにおけるある種の定型を決めた存在というか、それを見る層が求めるものをわかってるというか(ただ今作については異色、やはりファミリー密着が長くなったぶん「ストーリー化」を避けるほうにいったのではと予想)。てかWHAM!のドキュメンタリーもこの人だったのね。
 imdb.com/name/nm0807687/?ref_=

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