どんなに貢献しても見えない存在にされる女性たちのなめんなよ…!の話、であると同時にその人たちが資本主義の新フェーズを切り拓いて地獄がきましたよー!という捩れがすごく面白い(焚きつけてから撤退する行為が勝ち抜けの道になる)皮肉な話だと思うんだけど、マネー・ショートみたいにこれは苦い話なのだよとわかりやすくしてないのよね(基本的には「女性・自立・エンパワメント」のフォーマットなので)。
とはいえ作り手がどこまで自覚してやったのかわからない、しかし無自覚に彼女たちの行動にポジティブなニュアンスを持たせた結果でこういう作品ができてしまっていたらそれはそれで面白いです。
てかやっぱりソダーバーグが2010年代にやったことが実を結んできはじめたのではないか。(撮影がスティーヴン・メイズラー)