オールドタイプなので映画とドラマを隔てるもののひとつに「台詞が聞き取れなくても見てしまうかどうか」はやっぱりある気がするんだよな。セコくてチョロいクソムシおっさんコンビのなかよくけんかしな!のイチャイチャというラブリーは六郎太かっこいー!パートに尺が割かれる後半ではやや弱まるも、むしろおっさんたちが武家的価値観のしょうもなさと全然相容れない方向にしょうもないことを強調しているので、これはこれでよかったな。武士的な根性やいわゆる「男気」をみせたシーンが1つでもあったらこのヌケの良さは出てないと思うの。
あとやっぱり画面設計的には上下を活かした運動の気持ちよさって大きいですね。あーでも乗馬シーンとか横移動の気持ちよさもあるか。でもやっぱ高い位置の使い方が特に好きだった。フレームのどこから姿を表すかだけでおもしろさ得点は全然変わるのね。
槍試合のとこの幕を使ったフレーム内フレーム変更も「うおー!」となった。
よくできた韓国映画における「元気ー!」って感じのアクションが志向しているものも、多分これなんじゃないかなーって気がする。おっさんの顔にはアクションがある。
スワッシュバックラーの独自発展みたいな観点で見ても面白いし、ただ見てるだけでも面白いんだよなー。てかこの講義受けてみたいんですけど!大人になってわかる、大学には色んな面白い講義があるんだってこと…https://admission.seijo.ac.jp/feature/manabi/bun/062