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『王と鳥』を見たよ。カリオストロの元ネタということだけ知ってたんだけど、なるほど、これはオマージュという以上に「世界の作り方」として影響がすごいんだな。通信と電気で動くものが活用される1950年代時点の「未来」性と旧態依然とした王政イメージのかけあわせ、飛行とビル、地下道と落とし穴。若者を導くやもめのおじさんとしての鳥。あと見た目やキャラクターそのものというよりプレヴェールの「詩情」を取り込む感覚的なところなんだろうと思った。デザインと背景には圧倒される。

良し悪しではなく、今となってはガチのレフトの人でもここまで直球の「民衆革命勝利」はやれなくなったよなー。実写アニメ国内海外問わず。まあそうなるよね…

おそらくもう見ることがほぼかなわない『やぶにらみの暴君』のほうがアクション映画として面白かったのかもしれない…とはうっすら。リズムはよくない気が。

あとねー、この暴君、ある種のクィアコーデッドヴィランという印象があるね。少年少女よりもくっきり赤い唇に白い肌、ハイヒールでしゃなりしゃなり、ところかまわず撃ちまくる、ヒステリック。着飾る男、見た目を気にする男は暴君!いうこと自体に悪意を感じなくもない、時代が時代だとしても。多大な影響を受けつつこのあたりは丁寧に避けたのもカリオストロの強さなのかなーと

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