コングレス未来学会議、多分よくわかってないんだけど、なんとなくオリクスとクレイクを思い出してた。あと若くなくてキャリアの波が激しい男性俳優ならマッシブ・タレントが作れても女性俳優だと作りにくいよなあ、みたいなことも。どうしてもシリアスになってしまうというか。
全体としてはそんなに好きではなかったのだけど(いや好きでないわけでもないな。正確には私の考え方と相違があるのでピンとこない、かな。私はむしろ「実体性」「物理的な存在性」についてそんなに単純にいかない、むしろ近年そういう曖昧な時代だからこそみんな「本物」を好むよなーと思ってるので)妙に好きな台詞があった。「究極的には全部気のせいです」シチュエーションを考えるにだいぶひどい言葉なのだが、でもまあ、そうよね。あとマックス・リヒターなのでせつせつと悲しみが降り積もるようなスコアも当然よい。
サイケデリックなアニメーションのシーンよりも実写パートのほうが全部偽物っぽく見えた。それこそCGの「キャラクター」が動いているような違和感が続く。アリ・フォルマン監督のやることなので、たぶん狙っての演出なのだろう。あなたが今「現実」だと思っているこのパートも、すべては作られている。そこで湧き起こる感情もまた、作られている。