『ぼくたちの哲学教室』がとてもよかったんですが、哲学を教えてくれる校長先生がエルヴィスの大ファンなのね。出勤と退勤の車で聴くのはもちろんのこと、校長室にはエルヴィス人形にエルヴィス時計、スマホの着信音も当然ながら。で、こどもたちに心の落ち着きを取り戻すレッスンとして「心の中で好きな場所に1人で行く」のを説明するときに「私が思い浮かべるのはグレイスランド」。なんかね、それがすごくこの映画に、というか学校に、良い風を吹かせてるのだなと思った。好きなものをそばに置いて心を穏やかにすることの実践が見えるところにあるっていいよね。それ自体が先生の教えのひとつみたいに感じた。
しかし本当に学校ドキュメンタリーはこどもさんの身体運動と表情見てるだけで最高な気持ちになるなー、すごくちゃんと哲学してる、考えることを学んでるキッズたちであっても、とにかくいごいご(そわそわゴソゴソするこどもさんの動きを指す出身地の方言です)する、まっすぐ座ったり立ったりしなくて動き全般がぐにゃんぐにゃんしてる…人間って色んな意味で柔らかい生き物なんだなあ…
男の子は荒っぽいくらいじゃないと、の規範から自由になっていけるようにというのを端々に感じるのは先生自身の経験もあるからなんだろう。そんなとこもウーマントーキングとのスペア感。