確か高井ゆと里さんがお話しされていたと思うのだけど、トランスの人が男らしさ/女らしさとどう付き合っていくかを考えるとき、自分のGIに合った生活ができて始めて適切な距離を探れる場合もあると。それは私の経験としてもよく分かる。
GIが無視されたり疑われる状況にあると、自分がどうしたいかや自分にとって何が心地よいかよりも、自分が男/女であるor男/女ではないことを周囲に"証明"することが急務になってしまう。少なくないトランスやノンバイナリーが、トランスやノンバイナリーだからこそ男らしく/女らしくせざるを得ない時期を経験してるんじゃないだろうか。
子どもたちが望まない手術を受けてしまう!と恐れるなら、まずは子どもたちのGIをしっかりと尊重して、自分にとって何が心地よいのか、何が必要なのかを落ち着いて考えたり探ったりできる環境を作ることが大人の責任だと思う。
ひとまず件の本の刊行中止に安堵しています。が、
>本書は、ジェンダーに関する欧米での事象等を通じて国内読者で議論を深めていくきっかけになればと刊行を予定しておりましたが、タイトルやキャッチコピーの内容により結果的に当事者の方を傷つけることとなり(…)
ではないでしょう……。それこそ原書の当地での評価を考えれば、書籍の内容にこそ問題があるのは明らかなわけで。それをトランスの個々人に責任転嫁するような書き方で、出版中止によってまた次の嵐が来ることは免れないように思います……。
引用の前半の部分も、内容が「ファクト」でないことをさんざん問題にされている本なのに、あたかもその内容が「議論」の土台となりうる本であるかのような表現で、出版社として内容に問題がある本、それによって差別を扇動するような本を翻訳・出版しようとしていたことの責任をとってほしいです。
https://www.kadokawa.co.jp/topics/10952/
Twitter(現:X)で、日本の出版社"KADOKAWA"本社前での抗議行動が呼び掛けられています。
以下Twitter(現:X)より。
12月06日(水)
18時〜
KADOKAWA本社前(飯田橋駅西口徒歩7分)
東京都千代田区富士見1-12-15付近
トランス差別煽動となり、海外でも多くの批判があり問題視されている差別本の翻訳・出版に抗議するため、参加を呼びかけます。
Twitter (now X) is calling for a protest in front of the headquarters of Japanese publisher KADOKAWA.
The following is from Twitter (now X).
Wednesday, December 06
From 18:00
In front of KADOKAWA head office (7 min walk from west exit of Iidabashi station)
Near 1-12-15 Fujimi, Chiyoda-ku, Tokyo
We invite you to join us to protest the translation and publication of a discriminatory book that has become a trans discrimination agitation and has been criticized and problematic in many foreign countries.
ツイッターからひとまず避難。ばんさるファンでPEEPSです。