Twitterで「『ざまあみろ』が建設的な未来より優先される」と云う投稿を見て、政治に限らず今の日本人の多くが持つ感覚を端的に表していると思った。この「ざまあみろ」は典型的な勧善懲悪時代劇と同じ構造をしている。つまり、いけ好かない輩が「偉い人」に成敗されるのを観てスカッとしている視聴者の立場(この構図は昨今ネットに多く出回っている「スカッと系」のマンガ・動画の定番フォーマットにもなっている)。以前からある「権利を主張し声を上げるものが許せない」と云う感情に、主体性や主権者感覚の希薄化が組み合わさって出来たものなのかも知れない。