近火見舞いという習慣がある地域もある。滋賀北部はある(あった)。
近所で火事が起こると、村の男衆は総出で消火にあたり、また鎮火後も後火が出ないか監視していた。
そこでみんなで酒を飲むので、火が出た村に親戚がいる家は「近火見舞い」として一升瓶を2本括りとかにして贈る。
私も子供の頃、実家の裏で火事があった。その時は親類縁者から贈られた大量の近火見舞いで座敷が埋まったそうな。
料理酒としても使いきれないので、居酒屋さんに引き取って換金してもらうのが一連の流れ(酒税法違反。
ちなみに近火見舞いの際に巻く熨斗紙は白紙がスタンダード。
「お見舞い用の熨斗紙を用意する間もないほど急いで贈りました」という意思表示。
店番してたとき、時々「近火見舞いの酒を包んでくれ」っていうお客さんがきて、白紙熨斗で包んでいた。