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遅ればせながら、佐々木紺さんの句集「平面と立体」を読みました。世界を見つめる繊細な目が印象に残りました。
《蚊帳の果人形のこゑで話して》は、話してほしいと言っているのか、自分が話しているのか、読みが分かれるかもしれませんが、いずれにしても人形の声の密やかさが何とも言えず。《押し花のさいごの呼吸しぐれゆく》なども、すーっと紙に吸われていく音が聞こえそうな気がします。

というわけで、「雪華」10月号には、この句集のことを書きました。

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