メモ
『守礼の光』という「復帰」前に米軍が軍関係の沖縄労働者向けに発行していた雑誌を読んでいる。
1950-1970年代のもの。全軍労に属さない労働者向けのようだが読者層は特定しづらい。文字情報より視覚情報多く、識字者以外にも届くようになっている。カラーで豪華。

いかに米軍が基地産業で貢献しているのかを宣伝するもので読者投稿欄も、それに呼応するものが多い。

今もある、基地がなくなったらそこで働く人はどうなるのか、という経済保守の基地擁護論が、米軍プロパガンダの雑誌に原型としてあったことがわかり興味深い。

米軍貢献言説は、1972年以前の「返還」「復帰」をめぐる議論白熱期のもので、三派全学連(ニューレフト)も暴力の象徴として排除するものだった。

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安保体制下の日本と沖縄との関係にも、読み手の思いが至らないように日本と切り離された「琉球文化」を言祝いで、都合のよい「基地労働者」を選り分けつつ、労働者の分断をはかるプロパガンダフリーペーパーだった。奇妙なもの。1970年〜1972年、この分断操作が甚だしい。

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