tokyo-np.co.jp/article/344888

"荒川・四ツ木橋で殺されかかった曺仁承(チョインスン)が呉充功(オチュンゴン)監督の記録映画『隠された爪跡』に語り残した「本当に悔しかったんだよ」という声"

このシーン、昨年かnohatetvでオチュンゴン監督のインタビューや、名前を失念して恐縮だが"不逞朝鮮人とは何か"とか丁寧に解説していたカソリック神父氏と共に記憶に残っている。

記憶に残っている中で、他の記憶とリンクしたのがインドネシアの華僑虐殺を描いたアクトオブキリング。
虐殺した側の英雄気取りのヤクザに当時どのように殺したか手法を幾通りも再現させる。
その一つに被害者を叔父か父を殺された人にそのままやらせるという鬼畜の演出で、非常に胸クソ悪いシーンがあるのだが。
その人物は中年男性にも関わらず、監禁され尋問されているリイナクトメントの際に号泣するのだ。
鼻水とかダラダラ垂らしながら。
故人の苦痛を追体験してしまったのだろうか。

とても胸が締め付けられる思いだったが、あのシーンと長年虐殺の恐怖や屈辱を胸の中に押し殺してきたチョインスン氏の吐露がリンクする。

先日、安田氏は仕事に忙殺され差別を深く分析できない川口のクルドの方々とコリアン一世がリンクすると言っていたのとも重なる。

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1976年生まれの私は半世紀前に生まれ1945年の時点で既に子供がいた祖母や祖父達がどのような軌跡を辿ったのかよくわからない。
本人たちに聞いた話も多かったが、子供だったが故に興味もなく、体系的に聞き取りをすることもできず他界させてしまった。
母や父、叔母叔父から伝え聞いたものもあるが、あやふやなところも多い。

語られたものより語られなかった部分のほうが圧倒的に多いだろう。

その語られなかった部分に、子供にも孫にも語ることのできなかった記憶の澱は如何ほどだったのだろうか。
故郷にも帰れず、差別主義者に囲まれ自分達の素直な感情を発露させることもできず過ごした日々は、果たして如何ほどのものだったのだろうか。

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