東京都横網町公園にある「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」などの撤去を主張し続けてきた日本の右翼団体「そよ風」が提出した群馬県への追悼碑撤去請願を、2014年6月、自民党議員が多数だった県議会が採択する。待っていたかのように県は7月、追悼碑設置期間の延長不許可を決めた。その時から激しい法廷闘争が始まった。2018年の一審の前橋地裁では「守る会」が勝った。2021年、保守色の強い東京高裁で判決が覆された。市民の逆転敗訴だった。この判決は2022年の最高裁までそのまま維持された。県は昨年4月、追悼碑撤去命令を下すに至る。故・安倍元首相が始めた村山談話の毀損など「過去の歴史を消す」作業が日本最高裁の公認を受け、群馬県によって施行されているかたちだ”