”検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?”というタイトルの本が話題だそうですが。
私のような捻くれ者からすると表紙だけ”ナチス~”で、向いたら”日本帝国~”になってる、くらいのものじゃないと正直、話題になってる意味もわかんないんすよね。
イビョンホン主演の韓国映画”南山の部長たち”をみて、「パクチョンヒは悪いなあ」とか感想述べてる方々は多いですが、65年の日韓国交正常化はまさにその悪いパクチョンヒ政権が結んだものですからね。
今回のロシアとウクライナや中国と台湾の問題でユンソギョル政権が日本との関係修復を図っているのと同じ構図で、ベトナム戦争で頭を抱えているアメリカが二つの属国の関係を強化させる圧力がかかったためとされていますが。
ともあれ、その65年の国交正常化の際も、韓国の大多数の市民と日本の一部の識者からは植民地支配の清算が蔑ろになっているため強行は避けるべきだという意見があったわけですが。
それからもう60年近くの歳月が流れて、当時の記憶がある人々も減り、記憶の継承もしなくなり、都合のいい歴史修正がほぼ完成しかかっている、というのが今なんだろうなと。
日本はナチス研究なら食っていけるけど日本帝国研究をまともにやろうとすると食いっぱくれるために、まともな人すらいなくなったんだろうか。
これだけ”日本は植民地支配したけどいい事もたくさんした”みたいなネトウヨ言説がネットだけでなくもう現実世界のほとんどの日本人のコンセンサスになってる中で、そういう本すら出せないのだろうか。
自主的な検閲がもう既に起こっていて久しいという事なのだろうか。