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死にゆきて暴れ我が裾つかむ蝉

このクソ暑さのせいかどうかは知らないが、寿命が尽きかかっている蝶々や蝉を最近よく見かける。寿命を迎える虫というのは悲しいものだ。もう飛べなくなって、地表あたりであちこちにぶつかりながら七転八倒するように飛ぼうとするところが特にねえ。死んだらあっという間に蟻のエサになって消え果てるのがまた諸行無常という感じだ。なんまんだぶなんまんだぶ。ときに、蝉の寿命は3日だとは昔から信じられている説だが、本当はもっと生きるんだってね。どこかの小学生だか中学生だかが、「3日で死ぬのに夏の終わりに蝉の死骸を多く見るのはおかしい」と疑問を感じて、自由研究として調査して判明したらしい。言われてみれば確かにそうだ。やはり若い子というのは疑問を感じるセンサーが我々年寄りとは一味違うのだなあ…、それにつけてもクソ暑いわ。

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