昔は痴話喧嘩の末の殺人などの記事は新聞の1面にも2面にも載らず、3面に小さく扱われるだけだった。だから三面記事などという言葉も生まれたのだが、今やそんな言葉は死語となり、権力者の不正や犯罪行為は忖度して扱わないか、仕方なく報じる場合でもできるだけ小さく扱い、代わりにかつては三面記事ネタとされたような事件が大々的に報じられるようになってしまった。いま世間を騒がせている那須の資産家夫妻殺害事件や新宿タワマンストーカー殺人事件なども一昔前なら三面記事と言われたネタだろう。真相がどうあろうと私たちの生活には1ミリも影響しないこんなネタで大騒ぎするマスゴミ(できれば使いたくなかった言葉だが、もう使ってしまう)を見るにつけて、早く潰れてしまえと思わずにはいられない。
ときに、那須の夫妻殺害事件について、あれは飲食店全般への結構な風評被害になるのではないかな。そのへんの普通の一杯飲み屋が、人殺しも平気でできるヤカラのたぐいが営業していたというのはかなりゾッとする話だ。ひょっとして私の行ってるあの店も…?と考える人が出ても不思議ではないのではないか。酒はほぼ家飲みで済ましている私みたいな者には関係ない話ではあるが。