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よく言われる事だが、黒澤明の『七人の侍』を現代版リメイクしようとしても難しい。なぜなら、七人の侍役の俳優はみんな岩石を切り出したようなゴツい顔の役者揃いだったが、今人気のある役者はみんなシュッとした顔立ちのナヨっちい優男ばかりだから、オリジナル版のような猛々しい映画にはとてもならない。現に同じ黒澤明の『隠し砦の三悪人』や『椿三十郎』は現代版リメイクされたが、いずれも優男俳優がナヨナヨと演じるのでてんで様にならなかった。まあ、今でもゴツい顔の役者は探せばいると思うのだが、これもジャニーズなどの特定芸能事務所が力を持ちすぎたことの弊害で、そんな顔の役者が表に出てこられなくなったという事なのかもしれない。

で、昨日に引き続き『光る君へ』ネタになるのだが、武士団ではなく公家が主人公の大河が今になって初めて作られたのはなぜかと言えば、やはり今の役者が公家向きの役者ばかりだからという事なのではないか。それはそれでよく出来てはいるのだが、黒澤的な猛々しい時代劇好きからすれば寂しい話だ。そもそもそういう時代劇はもう需要が無いのかもしれない。前作『どうする家康』で信長と「白兎」家康のBLな関係を匂わせて、一部女性視聴者がキャー❤️となっているのを見て、俺みたいな年寄り視聴者はもうお呼びでないんだなと思った事を思い出した。

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