blueskyで若者論を批判している人がいた。例えば最近ちょっと話題になっていた「今の若者は人権を怖がる」だとか、「今の若者は常陸という字の読み方を知らない」というような雑な若者モンスター論に対し、それは差別だと指摘していた。私も全く同感だ。そんなのは古代エジプトの時代から言われ続けてきた化石のような差別的俗論に過ぎないし、私がいつもここでくどくどしつこく指摘してきたインテリの大衆蔑視と同根の話だなとも思えた。「嗚呼、若者は何と愚かなのか!」と嘆くのも、「嗚呼、大衆は何と愚かなのか!」と嘆くのも、嘆いている自分に酔っ払っているだけのマスターベーション言説に過ぎないだろう。それは違うというのなら、その嘆きの対象にあなた自身は含まれるのかと問い質したい。他人を批判する時は「そういう自分はどうなのか」と批判を反転させる視点が不可欠だ。自分も所属する社会全体を批判するならなおさらではないか。上から目線の嘆き系インテリリベラル連中がそういう視点を持っているようにはとても見えない。