『続 中世ふしぎ絵巻』
西山 克:文 /北村 さゆり:画
『中世ふしぎ絵巻』
西山 克:文/北村 さゆり:画
出版社 ウェッジ
https://wedge.ismedia.jp/ud/books/isbn/978-4-86310-262-0
“常識では考えられない不思議な出来事や化物、妖怪の登場が頻発した中世という時代を、怪異研究の第一人者、西山克が、時代背景からわかりやすく解説。さらに数々の小説の挿画でおなじみの日本画家、北村さゆりが描く「絵巻」が、あなたの眼前に中世を現出させます。前作同様、クルッと回して読むちょっとかわった装丁も魅力的な、大人の絵本としても楽しめる1冊です。”
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横長な書籍、開くと縦長の絵巻に変身、というすごく面白い装幀デザイン。
手にとって驚きを体験して欲しいシリーズの続刊。
中世の怪異を時代背景とともに現在の事象を織り交ぜての解説がとても面白い。
北山さゆりさんの描く美しくもユーモラスな図像を手がかりに絵巻物のように、短編小説のようにもエッセイのようにも絵本のようにも読めて、解釈の余白がいい。
何度も振り返って大切に読みたい本です。
ユーリノルシュテインの権利が3月末で終わってしまうらしく、今配信してるので見られなくなっちゃうみたい。
DVDとかBlu-rayも今の在庫でおしまいになるらしい。
映画館や配信で何度も見たけどなんだか寂しい。
見てない人は見てほしい。
私ももう一度見る。
https://www.amazon.co.jp/ユーリー・ノルシュテイン傑作選-字幕版-ユーリー・ノルシュテイン/dp/B083QDWG5H
『ちいさな手のひら事典 ねこ』
ブリジット・ビュラール=コルドー 著
グラフィック社
“品種や行動、グルーミング、カルチャーなど、ねこに関する様々な疑問に答える、ねこの事典。
かつてフランスにブームを巻き起こした貴重なクロモカードが挿絵となって、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい1冊。”
http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=33070
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こちらの本は猫友達からプレゼント。
小口が金色でリッチなデザイン。
表紙も分厚くてこの『ちいさな手のひら事典』はシリーズで集めたくなってしまう。
クロモカードとは1800年代後半から1900年代にかけて企業の広告宣伝のためにつくられたカード。
クロモリトグフィ(chromolithographie 多色刷石版)で印刷されていて、販促ツールとして無料で消費者に配布された………だって。
今でいうDMとかフライヤーみたいな感じ?
知らなかった。
ほぼ図版の本だけど、翻訳が映画の吹き替えのような雰囲気で味わい深くていい。
『キルヒャーの世界図鑑 よみがえる普遍の夢』
ジョスリン・ゴドウィン 著
工作舎
“17世紀の綺想学者アタナシウス・キルヒャーの著作群に残された奇怪な図像から、奔放な想像力の世界を再生したロングセラー。”
https://www.kousakusha.co.jp/NEWS/weekly20230214.html
いやもうまだ全然訳わからないんだけど、調べ物がてら購入。
拾い読みなのと、内容飲み込めてないので説明とか感想はまだ言えない。
図書館で借りるのもいいかなと思ったけど、本を買うのが好きな(貸出期間に読み終わらないと思う)ので手元に。
中国(ここでは大きくアジアと解釈)の記述や図像が面白い。
本は読みたいだけじゃなくて所有したい気持ちがあるので少しずつ買う。
こちら装丁や構成も素敵です。
アクセサリーは自分で買うにかぎる
最近、通りすがりで買ったり、思い切って通販したりした指輪たち。
物欲が栄養。
金属の種類や質を見つつ、買える値段のものを少しずつ集めるのが日々の楽しみ。
⚪︎濃い緑のはsilver925にアゲート
ずっと欲しかった緑の石
⚪︎濃いオレンジのはステンレスにアゲート
思い切って通販したもの。ゴールド×ストーンは持ってなかったので挑戦。安価。
⚪︎ミント色のはステンレスに謎の石
オレンジのと色違い。
⚪︎面積が大きな指輪はsilver925
「何かの矯正ギブスなの?」と友人に突っ込まれたやつ。
あと全体に言えるけど、パワーストーンとかは全く興味なくて完全にデザイン。そんな由緒もないやつだし。
好きなものを身につけること自体がパワーなので。(武装と威嚇とも言える)
ARTcollectors'(アートコレクターズ)2023年 4月号
月刊誌のアートコレクターズ4月号に作品を紹介していただきました。
気楽に取材に答えたら思ったより大きい紙面で仰天しました。
どうぞよろしくお願いします。
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【巻頭特集】現代を読み解く 感情の美学
人の営みを考える上で、無視することのできない「感情」。しかし、効率化された社会では、感情は排除すべきノイズと見なされることも珍しくありません。一方で、社会を支える共通の価値観が失われた結果、人々は短絡的な感情に従って行動してしまう傾向が強くなっているとも言えるでしょう。じっくりと自らの感情に向き合い、表現するにはどうすればよいのか? 現代を生きるアーティストたちの作品の中に、そのヒントを探ります。
#絵
amzn.asia/d/h7tr574
合田佐和子展、とても面白かった。みな(とくに写真を見て絵を描く人)は行くべし。
図録の表紙になっている「もの思うベロニカ」(1972年)は実際に見ると、唇・瞼・睫毛・眉や頬の陰に使われている色が緑がかっていて、左下の腕に塗られている赤茶色と呼応してきれいだった。ハイライトと影の対比がかなり強いのに絵全体としてはきつくなってない。むしろ靄がかかったように見える。合田は色の使い方がすごく上手い。よく見ると意外な組み合わせの色が隠れていて、絵の全体に作用している。
顔に手を当てている女優は、なんだか、仮面を外そうとしているようにも見える。80年代終わりからの眼を描いた作品は、仮面の向こう側から何かが表出しそうな気配がしておもしろかった。
映画のスチルやブロマイド、雑誌の写真など、既存の画像をそのまま、又は組み合わせたり物を置いてさらに写真に撮ったりしたものを写し描いている。
鑑賞者の目を惹く力があるが、顔が描かれていても、見つめ返すのではなく凝視させないで、表面を滑らせる。
絵を描いて暮らしています。
絵の話と日々のあれこれ。
一緒に暮らしてる猫たち。
植物。物欲。覚え書き。隙間の雑念。