「鎌倉文学館」
特別展 没後35年「澁澤龍彦『高丘親王航海記』」
10/2~12/23
鎌倉文学館に行ってきた。
(2023年3月27日から大規模な修繕のために4年ほど休館になるそうだ)
「高丘親王航海記」に関心があり、この機会に訪れてみたかった。
鎌倉文学館の展示、激渋でよかった!
物語など展示に理解を進めてから見に行ったので、面白さは倍増。
澁澤龍彦のインプットからアウトプットの様子の一部が窺い知れるようでとても新鮮。
膨大な知識、資料、自身の背景から、
イメージの導き出し(?)
抽出して物語を生成する感じ(?)
なのだろうか。
良い(不安な語彙力)
原作を読み、近藤ようこ先生のコミカライズを読み、鎌倉文学館のYouTubeの配信イベントの特別関連講文学講座も視聴。
近藤ようこ先生の原画の展示もあり、とても感動した。
(ファンなので!)
近藤ようこ先生の「高丘親王航海記」は原作のコミカライズという枠を超えて傑作なのだ。
展覧会の感想から少し脱線だけども、
「死者の書」(折口信夫原作)もとても凄い漫画だった。
原作との関係性がとても素晴らしくて、「五色の舟」「夜長姫と耳男」「桜の花の満開の下」も全部凄い。
「説経小栗判官」「妖霊星」は古典に手を差し伸べてくれるかのよう。
もともとの原作のイメージがあったとして、そこに柔軟に存在して想像力の振り幅を残す漫画の力凄い。
また良いかたちで原作に戻れる。
原作をより面白く読める。
またくりかえし漫画を読める。
循環がある。
段々と増強される物語のイメージ。
それを与えてくれるなんてほんとうに凄い。