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とある本の感想 勝手な辛口 

とある本を読んだ(書名はふせます)。インテリな筆者の自叙伝のような内容。筆者は、若い頃に理想とした姿になれず(しかし学歴は立派である)、氷河期で順調な就職が果たせず(しかし食いっぱぐれたことはなく年収も常に人並みかそれ以上あるし、奨学金も背負っていない)、遅い結婚で伴侶と子どもに恵まれたものの(家庭に何の問題もなく家族愛に溢れている)、自分は無名で人生は失敗だ、と繰り返し書く。今の私の感想は、ど厚かましいな、である。しかし、この本が書かれた10数年前までは、この国にはそういう厚かましい愚痴がまだ恥ずかしくない程度の、経済と精神の豊かさがあったんだろうな、と思って物悲しくなった。本を出すくらいの教養があって、その本がそのへんの図書館に入ってるくらい売れたが、本はこの1冊だけで文筆家や著名人なわけではないからと、自分の人生を「失敗」と呼べるのは、豊かさというか、高い理想を保つ余裕があるってことだと思う。いまこの本の内容をネットで呟いたら炎上しそうだ。その思想、反感をかうほどに贅沢だもの。※おもしろかったです

(たぶん)はじめまして。どの本かわかったような気がします……同じように自分の人生失敗と思ってる人への「寄り添い」のつもりもあるんでしょうけど、そうだとしてもういおさんのおっしゃるとおりですよね

こちらこそはじめまして。人生失敗、と思ってしまう状況や人への寄り添いや励まし、たしかにそういう温かみもある本だなと思いました。いま当該の本の感想を検索してみたらふつうに出版当時から「厚かましい」系の感想がいくつかあったので、当時なら許容されたのかな?という私の予測は誤っているかもです。

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