『エストニア紀行 苔の森・庭の木漏れ日・海の葦』梨木香歩(新潮社)。
タイトル通り、エストニアを旅した紀行文。エストニアの歴史や、自然についてが書かれていてすごくよかった。エストニアでは白コウノトリ、灰色コウノトリ、黒コウノトリという分類があるらしくて、灰色コウノトリはナベヅルのことらしい。いわゆる白コウノトリもナベツルマナヅル日本では全部「ツル」って昔は呼ばれてたこととかと重なる。
絶滅危惧種を繁殖させたけれど放す場所がない、から、放射能汚染地域で「野生に返す」苦渋の決断とかには胸が苦しくなった。その選択を苦々しく思いながらするのは人間なんだよなあ…とか。このあたりのことをもっと詳しく知りたいと思った。
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