『マルセル 靴を履いた小さな貝』見た。地元の映画館でやってた時に観に行きたかったんだけど行けなくて、配信が始まったとTLで知って…!
おばあちゃんと二人で暮らしている貝殻のマルセルが、動画配信をする人間と出会ってYouTubeで失われたコミュニティを求めて呼びかけて、話題になる物語。
「人とは異なる(超常的な)存在が人間に発見されて驚きと騒ぎになる」みたいな話だと思っていたけど、そうじゃなくて、マルセルがマルセルとして、「普通じゃない」存在のように扱われ、何者なのか調べられたり問い詰められたりもせずに、「いる」と受け入れられているのがまず何よりもよかった。多くの人間とは異なる文化や形を持つ存在を、「その存在として」自分たちとの差異を論うのではなく対等に向き合っていることに安心した。
マルセルはコミュニティを取り戻すけど、でもやっぱり孤独というものは抱えたままで、「つながらない」「離れる」ということが肯定的に書かれているのもよかった。
大きな冒険をするわけじゃなく、存在同士の繋がりがもとのコミュニティへと続いていって、優しい、祈りのようなプレゼントをもらった気がする。
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