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『言葉の風景、哲学のレンズ』(三木那由他/講談社)読了。
めちゃおもしろかった〜!
「「どういたしまして!」の正体」、「給料日だね!」、「ぐねぐねと進む」が特に印象に残っている。『布団の中から蜂起せよ』で書かれている矛盾が矛盾のまま語られている、っていう指摘に、わたしもそこが魅力的だなあと思ったのですごくうなづいていた。わたしは「私の一貫性」として過去の答え合わせの「今」を要求されていると思っていて、だけど人はそんなに簡単に一直線な思考も人生も持てないよね、そのぐねぐねした時にこんがらがった来歴や思考が(他者に判断を委ねるような言葉になるが)許されないかなあと思っているので。たとえば私もフェミニストだったり、アナキストだったりするけど、澁澤龍彦という存在や彼の著作を好きだったりするし、その複雑性ってなんだろうか、その複雑性は成り立つかということをずっと考えてて、「これを待っている」は「じゃあこっちは全否定する」(しなければ成り立たない)の一貫性が、「今私はここに存在しているのに?」と自分自身の実存に対する疑いをずっと私に抱かせている…とか。
あと、言葉と約束、前提の共有についてとかいろんな面白い視点が得られて「まさにレンズだ!」って思った。日常を見る眼差しが変わる。
 

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