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「あり余る朝鮮の風土のなかで、頬もめげよとばかり声はりあげて唄った歌が、そのまま私がかかえている私の日本です。いやそれが私の植民地なのです。今もって私は「おぼろ月夜」に情感を揺すぶられます。瞼がおぼろにもなります。そのような歌でしか振り返れない少年期をみじめとも思い、かぎりなくいとおしいとも思います。」『朝鮮と日本に生きる 済州島から猪飼野へ』金時鐘(岩波新書)
先々週熊本大学で「聞こえくる熊本の歌と声」と言う展示を見てきたんだけど、展示の始まりのパネルに引用されていた部分。
引用元の『朝鮮と日本に生きる 済州島から猪飼野へ』は、日本統治下の済州島で育ち、天皇を崇拝する皇国少年だった著者は1945年の「解放」を機に朝鮮人として目覚め、自主独立運動に飛び込む…半生を描いた自伝的回想とのこと。
展示を見て「読みたい」と思って取り寄せたの。やっと届いた。原稿の資料読みながらになるけど、しっかり読みたい。

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