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『言葉の展望台』三木那由他(講談社)
読み終えた!エッセイ風の内容で哲学の思考が書かれていて、すごく面白かったです。会話を通したコミュニケーションで、「しんどいな」と思うことに権力勾配があることとか(察知はしていたがこんなふうに形を纏わせて語ることがわたしにはできなかった)、なんかふわふわして形を掴めていなかった関係性や認識の変化を、こんなふうに捉えていく視点があるんだ!という発見ができたのがよかったです。
全部の章が面白かったけど、特に「会話の引き出し」のブレリナさんというゲームの登場人物のセリフの考察が面白かった!少ないセリフしかないけど、その少ないなかで同じセリフがどんどん意味を変えていく不思議と楽しさはわたしにも経験があるし、ゲームの外の人付き合いでも、いろんな時にパターン化された、だけどそのパターンからさまざまな意味や親しさ/感情のゆらぎを受け取っているという経験はたくさんしてるので。わたしは大体、澁澤龍彦の話をし続ける人間です。
金田一くんのお話とか、「大きな傘の下で会いましょう」とか、いろんな角度からの共同体やコミュニケーションを眺めることができました。
11月にも新刊出るみたいで読むの楽しみです〜。

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